フィンランドが安全な理由

なくしたお財布を返してくれるフィンランド人。彼らは正直すぎることから、ほどよい距離感を保って暮らしています。

フィンランド人に囲まれていれば、安心かもしれません。有名なリーダーズ・ダイジェスト誌が仕掛けた「財布テスト」によると、フィンランド人は世界で最も正直者なんだそうです。 

このテストでは、リーダーズ・ダイジェスト誌の記者が世界各都市で財布を落として戻ってきた数をカウントします。財布12個中11個が戻ってきたフィンランドは、連続で1位にランクインしており、少しつまらなくなってきているぐらい。 フィンランドは、トランスペアレンシー・インターナショナルの調査でも、最も腐敗や汚職の少ない国第3位にランクインしています。 もちろん、完璧な国などありませんが、この数字を見る限り、フィンランド人は正直な人が多いと言ってもいいでしょう。 

フィンランド人は現実的に問題を解決する人たちなので、大抵すべてが計画通りに進みます。道路は整備され,、列車は定刻に発着し、多くの人がルールを守っています。牛しか歩いていないような田舎でも、歩行者は赤信号で止まってしまうかもしれません。水道水は安全なだけでなく、美味しく飲めます。ペットボトルの水と目隠しで飲み比べてみましょう。たいていのことが、ただ順調に進んでいくのです。

フィンランドは4年連続「世界で最も幸福な国」に選ばれています。その理由のひとつは、人生がうまくいく傾向として知られる、「誰もが良い教育を受けられる」という誰にも平等な教育です。そのため、ほとんどの人が流暢な英語を話し、スウェーデン語やドイツ語もマスターしているため、フィンランドは旅行のしやすい国でもあります。 

フィンランド人は、コロナ以前からソーシャルディスタンスをとっていましたが、正直なところもっと近づいてほしい気もするほど。フィンランドはEUの中でも人口が少ない国なので、誰もが自由に歩き回れる十分なスペースがあります。  

誰もが平等に、公費で質の高い医療サービスを受けることができます。病院や専門家のサービスは、EUで最も優れていると評価されています。フィンランドでは医師も看護師も高度な教育を受けているので、安心して治療を受けることができます。フィンランドでの健康と安全の秘訣はこちら。

フィンランドは、「平等」を育むことにかけて世界有数の国です。所得格差 はEU平均より小さく、疎外されるリスクも一般のヨーロッパ諸国より低くなっています。これは、フィンランドが比較的犯罪の少ない国であることも裏付けています。フィンランドは、1906年にヨーロッパで初めて女性に参政権を与えたという面でも、男女平等の価値観が浸透する世界有数の国です。平等とインクルーシブの精神は、外国人に対しても同じなので、現地で居心地のよさを感じてもらえたら嬉しいです。