フィンランドでサイクリング

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クレジット: Juho Kuva

フィンランドはサイクリストにとって素晴らしい旅先だということをご存知でしたか? その理由は?

フレッシュできれいな空気、サイクリングがしやすく美しい地形、何千キロもの自転車専用道があるフィンランドはサイクリングを楽しむのに理想的な場所です。

ファストロードからダートまで、シティツアーからバイクパッキングまで、フィンランドでは様々なサイクリングが楽しめます。サイクリングには春、夏、秋の温暖な季節が人気ですが、交通手段としてもレジャーでも、冬になってもサイクリングはできます。

クレジット: Juho Kuva

フィンランドの都市には自転車専用道の広大なネットワークがあります

フィンランドは、スピードを争うモータースポーツで有名ですが、フィンランド人はサステナブルな自転車での移動にもますます熱心になってきました。都市部の自転車専用道があることで、人気と安全性が高まってきました。

この流れを先導しているのが1,500kmにもわたる自転車道のあるヘルシンキです。ヘルシンキの中心にあるBaan(バーナ)自転車及び歩行者専用道はその代表的なものです。バーナはKansalaistori(カンサライストリ)市民広場からJätkäsaari(ヤトゥカサーリ)の新しい港湾地区まで街を横切る近道で昔の線路をたどっています。 

その他にも、自転車道と砂利道が市のすべての公園と交差し、沿岸を通って、サイクリングをしながら海や群島の素晴らしい景色を眺めたり、カフェやアイスクリームの売店に立ち寄ったりすることもできます。

クレジット : Harri Tarvainen
クレジット: Tern Bicycles
クレジット: Tern Bicycles

シティーバイクがあちこちで利用できます

4月から10月まで、公共のレンタサイクルが利用できます。大人気のヘルシンキ・シティーバイク、タンペレ・シティーバイク、欧州グリーン首都2021プログラムの一部でもあるラハティのMankeli(マンケリ)電動自転車を始めとする公共のレンタサイクルは観光にもお得で便利な交通手段です。

クレジット: Mikko Huotari

フィンランドには世界で一番きれいな空気とのどかな景色があります

フレッシュで汚染されていない空気と自転車で走りやすい地形により、フィンランドはサイクリングに理想的な国です。フィンランドには大きな丘や山がなく、サイクリング初心者にも最適です。

街を出たらアスファルトで舗装された静かな脇道や簡単な砂利道を走ってみましょう。交通量の多い場所を避け、赤い納屋のある農場や、湖、川などのどかな田舎の風景が楽しめます。

クレジット: Juho Kuva

自然享受権のおかげで自然を自由に散策することができます

フィンランドには自然享受権の伝統があり、自然の恵み豊かな森や大自然の中で、ベリーやキノコを採取することができます。よく見かけるシカ、ヘラジカ、トナカイ(フィンランド北部)、様々な鳥、めったに見ることのないクマ、オオカミ、クズリなどと大自然を共有することになります。(クマ、オオカミ、クズリは、あっという間に走り去って反対側に走り去ってしまうのでご心配なく!)

権利には責任が伴うことも忘れないようにしましょう。一番大切なのは自然と野生動植物を尊重することです。サイクリングをする時、特に国立公園では、指定されている自転車用ルートを走りましょう。

クレジット: Olli Oilinki

ラップランド – 丘、バイクパーク、白夜、オーロラ、北極圏の自然

北極圏では夏になると太陽が沈まないので、サイクリングが楽しめる時間も2倍になります。冬には空が澄んでいればオーロラを見ることができるかもしれません。

北極線を越えてラップランドのInari(イナリ)村やSaariselkä(サーリセルカ)、Levi(レヴィ)、Ylläs(ユッラス)のリゾートに行ってファットバイクを借りてみましょう。ファットバイクのタイヤは幅が広く、凍って静まりかえった場所や冬の森、起伏に富んだ台地のトレイルなどを探索するのに最適です。ファットバイクには電動のものもあります。

ラップランドではユッラスにあるバイクパークのように、きちんと整備されたバイクパークもあります。フィンランド最大のバイクパークには8つのダウンヒルルートと1台のゴンドラがあります。

沿岸と群島 – バルト海、海の街、有名なサイクリングルート

フィンランドには世界最大の群島があり、そこにはフィンランド最古でもっとも有名なサイクリングルートもあります。

一番有名なルートの一つが群島トレイルです。250kmに及ぶ環状ルートの出発点と終着点はフィンランド西岸の街トゥルクです。短い区間を走るだけでも、世界でもっとも美しくありのままの群島の風景に囲まれた小道やサイクリング道が楽しめます。

風光明媚な橋を渡ったり、フェリーに乗ったりしながらルートを進みます。ほとんどのフェリーが無料です。宿泊には、素朴な農場、民宿、くつろげるホテル、コテージ、設備の整ったキャンプ場などがルートの途中にあります。Korpo(コルポー)村からフェリーでのどかなオーランド諸島に渡って、絵に描いたように美しい島の風景をさらに探索することもできます。

沿岸のルートはサイクリングルート、フェリー、Bengstskär(ベンクトシャー)灯台、南岸にあってヴィラの並ぶスパの街ハンコや素晴らしい木造建築の街Ekenäs(エケナス)などにもつながっています。

歴史ある街トゥルクは群島トレイルの素晴らしい出発点です。
クレジット : Timo Oksanen
沿岸と群島には伝統的な赤い木造の建物が点在します。
クレジット: Juho Kuva
オーランド諸島はフィンランド人にも旅行者にも人気のサイクリングが楽しめる旅先です。
クレジット: Visit Åland, Rebecka Eriksson

湖水地方 - 青い湖、サウナ、コテージ、伝統的なフィンランドの食

湖水地方はなんといっても青く澄んだ湖が特徴です。フィンランドには約188,000の湖があり、湖がない場所を探すのはほぼ無理と言ってもよいでしょう。どこにでも湖があるので、湖で泳いでリフレッシュするのも簡単です。湖水地方はサウナとコテージがたくさんあることでも有名で、サイクリングホリデー中に宿泊するのに最適です。広大な湖水地方にある街のマーケット、カフェ、レストランではカレリアパイなど、フィンランドの伝統的なおいしいものが味わえます

湖水地方で一番有名なサイクリングルートの中には、東部フィンランドの素晴らしいサイマー湖地域をフェリーや土手道などでつないでいるPuumala(プーマラ)群島(70km)やSaimaa(サイマー)群島(156km)のルートがあります。 

クレジット : Juho Kuva
クレジット: Julia Kivelä

サイクリングレースとイベント

競争好きなサイクリスト向けの選択肢やMTBレース、グラベルレース、ロードレースなど専門的なイベントもあります。真夜中の太陽の下で、または、秋の紅葉の季節に開催されるイベント、宿泊を伴うバイクパッキング、グラベルレース、長距離レース、さらにはウルトラ競技などのイベントもあります。

イベント情報やトレイルのグレード、レンタル、サービスなどフィンランドでのサイクリングに関する情報は、Finnish Center for Cycling Tourism(フィニッシュ・センター・フォー・サイクリング・ツーリズム)のサイトBikeland.fiでご覧ください。  フィンランドの法律と常識、フィンランド国内をサイクリングする際にはどこであってもヘルメットの着用を忘れないようにしましょう。

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