最高の夏が過ごせる街9選

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クレジット: Visit Åland

夏に訪れたい9つの街

長く寒い冬のあるフィンランドでは、夏という季節を情熱的にお祝いします。フィンランドの街は、5月から8月の夏の期間とりわけ活気を見せます。フィンランドの夏ってどんなものでしょうか?フェスティバル、サウナ、カヤック、クルーズ、様々なイベント、サウナ…これらすべてを楽しむ間、真夜中でも神秘的な太陽が輝いています。

ポルヴォー - 沿岸の魅力的な街

約800年前に制定されたポルヴォーは、フィンランドで 2 番目に古い街で、木造建築の旧市街、チャーミングなカフェ、赤褐色の川沿いの倉庫などが有名です。しかし夏のポルヴォーの魅力は、石畳の道を歩いたり小さなスイーツショップに立ち寄ったりすることだけではありません。 

街ではたくさんの展示会や見本市、ミュージックフェスティバル、フリーマーケット、コンサート、川辺のアトラクションが楽しめます。その一方で、 ポルヴォーは森と野原に囲まれた田舎の街なので、少しバスに乗れば海にも繰り出せます。 

白い砂と草の生い茂る丘に囲まれた小さくて深い沼のあるココンニエミのビーチで泳いでみましょう。グルメ家の方は、受賞歴のあるフードフェスティバルSMAKUが、8月に2週間にわたって開催されるので、お見逃しなく。音楽好きには、Haikko Manor(ハイッコマナー)やポルヴォー群島でのTirmo Blues(ティルモ・ブルース)フェスティバルもあります。魅力的なレストラン、のんびりしたB&B、ブティックホテル、マナー、旧市街でのホームステイなど、宿泊すること自体が思い出になるでしょう。 

ポルヴォーはヘルシンキから東へ約50km、バスで、あるいは夏の間は蒸気船で、簡単にアクセスできます。

詳細情報: visitporvoo.fi 

ポルヴォーの川沿いの風景は、フィンランドを代表する景観の一つです。ポルヴォー大聖堂(背景)は15世紀に建てられたものです。
クレジット: Niko Laurila

ヘルシンキ-夏が楽しいフィンランドの首都

ヘルシンキでは一年中何かが起こっていますが、夏はさらに特別です。エスプラナディ、カイヴォプイスト、トコインランタなどの緑の公園は、気軽にピクニックを楽しむ人たちで賑わい、テラスは夏休みを楽しむハッピーなフィンランド人たちでいっぱいになります。 

ヘルシンキではたくさんの伝統的なサウナに加え、新しく公共のサウナがいくつかオープンしました。いろいろありますが、間違いないチョイスとしては、Allas Sea Pool(アッラス・シープール)、 Löyly(ロウリュ)、Lonnan(ロンナ)サウナ、Kulttuurisauna(クルットゥーリサウナ)または Kotiharju(コティハルユ)サウナがおすすめ。ヘルシンキデイ、街のあちこちでの様々なフリーマーケット、セウラサーリの夏至祭、Tuska(トゥスカ)オープンエア・メタルフェスティバルや Flow(フロー)をはじめ、イベントもたくさんあります。 

天気のよい日はヘルシンキで 島巡りがおすすめです。スオメンリンナ、そして最近一般公開されたロンナとヴァッリサーリの島々には、マーケット広場から簡単にアクセスできます。カラサタマ地区に隣接するムスティッカマーは、ヘルシンキで一番人気のレクレーションエリアの一つです。  

8ヘクタールの公園にシャクナゲの花が咲き乱れる6月の中旬には、特にたくさんの人たちが訪れます。ラウッタサーリは街の中心から地下鉄でわずか5分の自然の宝庫です。多くの人が暮らす島には、全方位の風景が見えるすばらしい海岸線があります。 

詳細情報: myhelsinki.fi 

クレジット : Mikko Huotari
Allas Sea Pool/アラスシープールは、ヘルシンキマーケット広場と大統領官邸に隣接しており、温水プールと(冷たい)海水プールの2つのプールがあります。夏には、子供用のプールもあります。
クレジット: Eetu Ahanen

サヴォンリンナ – オペラフェスティバルの開催地

サヴォンリンナは、古城で開催されるサヴォンリンナオペラフェスティバルでオペラファンの間では有名な場所。それだけではなく、のどかな湖、島、森、明るい夏の夜、文化的な雰囲気が楽しめるのんびりとした街でもあり、オペラファンでなくともサヴォンリンナの夏は楽しめます。サマーシアター、ガイド付きツアー、コンサート、展覧会などは誰もが楽しめます。 

また、フィンランドの湖水地方にあるサヴォンリンナはカヤックやパドリング、SUPを楽しむのにも最高の場所です。クルーズで風景を観賞するのも素敵。湖でのクルーズは、サヴォンリンナと周辺地域で夏に人気のアクティビティで、サイマー湖を昔懐かしい蒸気船やモーターボートでクルーズするのは、風景を楽しみながらリラックスした夏の日を過ごすのに最適です。 

詳細情報: visitsavonlinna.fi

オラヴィンリンナ城は、湖水地方で最も人気のある観光名所のひとつです。その歴史は、フィンランドがスウェーデンの支配下にあった15世紀にまで遡ります。
クレジット: Jaakko Posti

ナーンタリ – 太陽がさんさんと降り注ぐ街

ナーンタリの街には多くの興味深いエピソードがあり、ガイド付きツアーやボートクルーズで体験するのがおすすめです。 大統領の夏の別荘がクルタランタにあり、夏の間、美しい庭園のガイド付きツアーもあります。 

ナーンタリの歴史ある修道院の向かいの美しい島はカイロと呼ばれ、ムーミンワールドのある場所で、ファミリーには必見。ムーミンワールドでは、本格的な群島の自然とトーベ・ヤンソンが創り出したおとぎの国が素敵に混ざり合い、ムーミンの島の家では様々なアクティビティ、見どころ、体験を通して魔法の世界が楽しめます。1日では物足りないかもしれません。 

ユニークな Sleepyhead Festival(おねむちゃんフェスティバル)は、家族全員で楽しめる1年で一番愉快なフェスティバルです。100年続いている伝統で、7月27日にその年のおねむちゃんが選ばれ、朝7時に海に投げ込まれます。これは観光客にも人気になり、屋外で行われるフェスティバルになっています。夕暮れから明け方まで街中が楽しいムードで一杯になります。 

詳細情報: visitnaantali.com.

クレジット: Kultaranta resort

ハンコ – フィンランド最南端のどこまでも続くビーチ

フィンランドの最南端にあるハンコは、砂浜と秘密の隠れ家を求める人が集まる夏のパラダイスです。歴史あるスパの街の雰囲気、多彩なイベント、のんびりした海が楽しめる場所は日帰り旅行に最高です。ハンコのレストランやイベントの多彩さは、小さな街としては珍しく、例をあげれば、ハンコ・レガッタ、ポーカーラン、タツノオトシゴウィークなどのイベントがあります。 

また、ハンコには30kmの砂浜と130kmの海岸線があります。中心にある給水塔からは海岸や木造のヴィラなど、360℃の美しい風景が見渡せます。ハンコからは、美しいベンクトシャー灯台を訪れたり、あざらしツアーにも参加できますし、サイクリングで周辺を探索するのもおすすめ。アクティブな人ならタンミサーリの街までサイクリングしてみるのも楽しいものです。 

詳細情報: visithanko.fi

Credits: Mariia Kauppi

マリエハムン-レストラン、ホテル、文化が詰まった夏の街

オーランド諸島 はフィンランドの自治領で、公用語はスウェーデン語、6500の島からなる地域です。首都マリエハムンは、海と造船業の伝統のある村のような可愛らしい街で、手つかずの自然が美しいオーランド諸島の唯一の街です。小さな街ですが、ショッピング、レストラン、文化、体験などたくさんのことが楽しめ、ほとんどがマリエハムンの中心にある Torggatanの歩行者専用道路にあります。  

港と海運の街マリエハムンは歩いたり、自転車に乗ったり、ズームやバスで移動したりして簡単に探索できます。港から港までは、歩いて10分。Västerhamnのフェリー埠頭には、4本マストの貨物船 Pommern(ポンメルン号)が停泊していて、その隣にはBadhusparkenと海事博物館があります。  

船に乗ってオーランド諸島を体験したいなら、昔水先案内人が駐在していた Kobba Klintarや小さな島 Rödhamnへの1日エクスカーションもあります。  

詳細情報: visitaland.com

クレジット : Rebecka Eriksson
クレジット: Rebecka Eriksson

ソダンキュラ - 白夜の中で映画を楽しむ街 

ソダンキュラの村は北極線の北約120kmの場所、ラップランドの中心にあり、 夏の間まったく太陽が沈みません。 6月中旬にはたくさんの人が、ミッドナイトサン・フィルムヘスティバルに参加するためにこの村に向かいます。ミッドナイトサン・フィルムフェスティバルの雰囲気は、世界で最もユニークなものの一つで、映画への純粋な愛情に溢れています。4つの会場では1日24時間映画が上映されています。

ソダンキュラはウルホ・ケッコネン国立公園とピュハ・ルオスト国立公園という2つの国立公園の間に位置し、ハイキングやトレッキングにも最適な場所です。Paavon polku(パーヴォン・ポルク)、Pappilanniemen rantareitti(パッピランニエメン・ランタレイッティ)、Ilmakkiaapa(イルマッキアーパ)は誰でも楽しめ、Kaarestunturi(カーレストゥントゥリ)や Pittiövaara(ピッティオヴァーラ)は経験豊富なトレッカーにおすすめです。  

ソダンキュラでは、大自然の丘でリラックスしたり、北部のアートを探索したり、ラップランドの本格的なやすらぎを楽しんだりすることができます。 

詳細情報: visitsodankyla.fi

ソダンキュラを囲む川の景色は、白夜の幻想的な風景を演出しています。
クレジット: Antti Yrjönen

トゥルク - イベントとカルチャー の発信地

夏になると、食事やドリンク、音楽を楽しみにやってくる人々でトゥルク川岸が賑わいます。川には古い帆船が停泊していて、この船で群島やナーンタリまでクルーズに行くこともできます。毎日トゥルク港から出発し、バルト海を渡ってスウェーデンまで行くクルーズ船も運航しています。  

低予算でもファインダイニングでも、トゥルクにはすばらしいレストラン&カフェがあり、おいし過ぎてもう一度行きたくなるほど。Kakolan Ruusu、Kaskis、Mami、NOOA、Smör、Pinella にぜひ行ってみてください。  

美しい夏の日には、マーケットホールで食べ物を買って友達と一緒にルイッサロまでのんびりとピクニックに出かけましょう。大聖堂のあるアウラ川沿いで太陽の光を楽しむのも最高です。

また、6月と7月はイベントに事欠くことがありません。トゥルク・フード&ワインフェスティバル、Ruisrock(ルイスロック)フェスティバル、Nurmi(ヌルミ)マラソン、Down by the laituri(ダウン・バイ・ザ・ライトゥリ)フェスティバル、中世マーケットなど、数多くのイベントが開催されます。 

詳細情報: visitturku.com

クレジット: Seilo & Ristimaki - Iloinen Liftari Oy

ラウマ – ユネスコ世界遺産登録の地

1442年に制定されたラウマはフィンランドで3番目に古い街です。印象深い方言とボビンレース、ユネスコ世界遺産に登録されている 保存状態のよい旧市街の木造建築が有名です。 

70エーカーの土地に600の建物があり、ラウマ旧市街を歩くと、おとぎの世界に足を踏み入れた気分。カラフルな木造家屋、装飾的な門、石畳の道、美しい公共建築物は、長い間忘れられていた昔ながらの雰囲気を醸し出しています。  

ラウマには、歩いて行ける距離にたくさんのデザインショップやクラフトショップ、素晴らしいショップやカフェ、レストランがあります。9日間にわたるラウマ・レースウィークでは、伝統的なレース編みと現代的なフェスティバルの雰囲気のコンビネーションが楽しめます。  

詳細情報: visitrauma.fi 

Credits: Jussi Hellstén

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