デザイン好きのための、フィンランドの公共サウナ5選

セルラキウス・アート・サウナのテラス。

クレジット: Serlachius Art Sauna

サウナとデザインが出会う、5つのユニークな場所

フィンランドのサウナを形づくるのは、熱と蒸気だけではありません。フィンランド各地には、入浴そのものと同じくらい建築にもこだわった公共サウナが数多くあります。フィンランドの美術館やサステナブルなリゾートを手がけたのと同じ建築家によるものもあれば、著名なアートコレクションのそばに佇むもの、あるいはサウナ文化とはまったく無縁の過去を持つ建物を利用したものもあります。

ここでは、熱とデザインが出会う、特に興味深いサウナの数々をご紹介します。

記事最終更新:2026年7月

1. マンッタ・ヴィルップラ(Mänttä-Vilppula)にあるセルラキウスアートサウナ

アートサウナ・セラキウスの円形の木造スチームルームには職人の技を感じることができます。
クレジット: Art Sauna Serlachius

湖水地方にある小さくも魅力あふれるアートの街、マンッタ・ヴィルップラは、心と体をリフレッシュさせてくれる素晴らしい旅先です。Serlachius Headquartersの受賞歴のある展示では、フィンランドの製紙産業の歴史を興味深く紹介しています。必見の現代建築でもあるSerlachius Manorでは、フィンランド芸術の黄金時代の名作とともに、国内外の著名なアーティストによる刺激的な現代アートが展示されています。
魅力的な歴史とファインアートに加え、受賞歴のある建築家トリオ、エクトル・メンドサ、マラ・パルティダ、ボリス・ベジャンが設計したSerlachius Art Saunaでは、緑豊かな森に囲まれた湖畔の癒やしの景色を眺めながらくつろぐことができます。サウナには円形のスチームルームのほか、トゥーラ・レフティネンがデザインした見事な屋外モザイクシャワー、そしてジャグジーやグリルを備えた大きなテラスからはメラスヤルヴィ湖の絶景を一望できます。一般公開日に訪れる場合は事前予約をお忘れなく。Serlachius Art Saunaは貸切利用も可能です。

クレジット : Serlachius-museot/ Olli Huttunen
クレジット: Serlachius Museums, Sampo Linkoneva

2. Jyväskylä(ユヴァスキュラ)にあるSataman Viilu(サタマン・ヴィール)

アルヴァ・アアルトで有名な湖水地方の街ユヴァスキュラの港には、街で最新の人気スポット、サウナとレストランの複合施設Viilu(ヴィール)があります。Jyväsjärvi(ユヴァスヤルヴィ)湖畔にあるしゃれた新しい木造の建物には3つのユニセックスサウナがあって、1年中楽しめます。フレッシュな湖の水でクールオフしたり、ジャグジーに入って湖の水平線を見ながらリラックスしたりしましょう。サウナの後には質の高い旬の食材を使って用意されたヴィールのレストランでのんびりと食事を楽しむこともできます。あるいは、前からの友達や新しくできた友達と一緒にドリンクを飲みながら楽しい夜を過ごしましょう。

サウナのやさしい温かさを楽しみながらユヴァスキュラ湖の風景で目を癒やしましょう。
クレジット: Sataman Viilu
クレジット : Sataman Viilu
誰にでもすぐ分かるSataman Viiluの建物は、ユヴァスキュラのLutakko(ルタッコ)地区の港の隣にあります。
クレジット: Sataman Viilu

3. Asikkala(アシッカラ)のAISTI Sauna & Spa(レフモンカルキ)

パイヤンネ国立公園近く、パイヤンネ湖畔にあるレフモンカルキには、水と岩、そしてフィンランドのサウナの伝統を基に作られた大人限定のサウナワールド「AISTIサウナ&スパ」があります。サウナは、やさしいスチームから伝統的なスモークサウナまで揃っています。その後は、湖を見渡す温水インフィニティプールでクールダウンしたり、屋外ジャグジーでくつろいだりしましょう。

デザイン性にこだわった滞在をお求めなら、レフモンカルキ自慢の「Haasi Mirror Houses」もぜひ。湖畔に並ぶこのミラーガラスのスイートには、それぞれ専用の屋外ジャグジーと素晴らしい湖の眺めが備わっています。

時間に余裕のあるデザイン好きの方は、車で約30分のラハティまで足を延ばして、このテーマを楽しみ続けることもできます。ラハティにはラハティ視覚芸術美術館「Malva(マルヴァ)」があります。20世紀初頭のビール醸造所を改装した建物には、アート、デザイン、ポスターのコレクションが一堂に会しています。

クレジット: ninnuvisual
クレジット : Visit Lahti, Janne Käyhkö

4. Turku(トゥルク)のKakola(カコラ)スパ

トゥルクの洗練されたホテル・レストランエリア、カコランマキ地区には、隠れ家的なオアシス「カコラスパ」があります。かつての刑務所の建物の奥深くで、日常から抜け出し、スパならではの多彩なウェルネスサービスを堪能できます。Havusauna(ハブサウナ)の心落ち着く松の香りを楽しんだり、ストーンサウナならではの意外な多感覚体験を味わったりすることができます。5つのサウナ、4つのプール、特殊効果のシャワーに加え、カコラスパでは贅沢なトリートメントも豊富に取り揃えています。

ここでのデザインの物語は、特定の建築家の名前ではなく、建物そのものにあります。カコラは1853年から2007年までフィンランドで最も厳重な刑務所のひとつとして使われていましたが、その花崗岩の獄房棟は、その後トゥルクでも屈指の個性的なエリアへと生まれ変わりました。現在ではアパートメントやレストラン、そして旧中庭に造られたスパが揃っています。

クレジット: Kakola Spa

5. Kuopio(クオピオ)のLuoto(ルオト)

湖水地方クオピオの美しい湖畔にたたずむサウナレストラン「ルオト」(Luoto)では、個性的でホリスティックなウェルビーイング体験を提供しています。ここでは、サウナ、気持ちが華やぐ料理と飲み物、心躍るアクティビティをバランスよく組み合わせて、心身共にくつろぐことができます。静謐な美しさが漂うカッラヴェシ湖畔に、立方体のモジュールを連結したスタイリッシュな木造建築。ここには薪と電気、2種類のサウナがあります。どちらのサウナからも湖の美しい風景が一望でき、静かな隠れ家にいるかのようにリラックスできます。湖に入ってリフレッシュするのもお勧めです。サウナの後は「ルオト」のレストランで、地元の食材を活かした美食をお楽しみください。

「ルオト」を手がけたのは、ヘルシンキの建築事務所Studio Puisto。同事務所はPistohiekka Resortをはじめ、フィンランド国内外でサステナビリティを重視したリゾート建築を数多く手がけています。他のプロジェクトにも見られる、リズミカルに繰り返される木造構造が、「ルオト」に穏やかで北欧らしい調和のとれた雰囲気を与えています。

クレジット : Sara Terho
クレジット: Luoto Kuopio

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