夏のフィンランドで素晴らしい列車の旅

クレジット: Juho Kuva

列車で旅をするメリット

夏休みの計画を立てているところなら? フィンランドでサステナブルで最高の列車の旅はいかがですか? 

フィンランドの列車は、時間に正確で、アクセシブル、子供の遊び場のある車両、シャワーのある寝台車、車や自転車も持ち込めること、言うまでもなく国中にある美しい鉄道駅で知られています。

フィンランドでもっとも興味深い列車の旅を見てみましょう。

フィンランドの列車は国有企業VRが運営しています。
クレジット: VR, Janne Mikkilä

フィンランドの夏におすすめの列車の旅を4つご紹介します。

1.夜行列車に飛び乗って、北極圏のロヴァニエミに向かう

北極圏にあるロヴァニエミから旅を始めて、息をのむほど美しい自然、楽しいアクティビティ、美しいハイキングトレイルを楽しみましょう。

毎日ヘルシンキからロヴァニエミ行きの直通列車が出ています。夜行列車に乗って、快適な寝台車を体験してみませんか。2階を選べば、室内にシャワーとトイレもついています。寝台車には通常二段ベッドがあり、1~2人で利用できます。日中の移動なら、北部の風景が風を切りながら通り過ぎ行くのを窓から楽しむことができます。どちらを選んでも素晴らしい体験になることでしょう。伝統的な木造建築のファンなら、Kauhava(カウハヴァ)、Kokkola(コッコラ)、Kemi(ケミ)などの駅で20世紀に造られたフィンランドの鉄道駅を見てみましょう。

ロヴァニエミには、冒険を楽しみたい人にもたくさんの機会があります。オウナスヨキ川でカヤックや釣りをしたり、ラップランドの森を探索したり、美しい自然の中でサイクリングをしたり、タイヤのついた夏の犬ぞりに乗ったりしてみましょう。

ただのんびりしたいという人にも選択肢があります。ロヴァニエミ近郊にあるOllero Eco Lodgeでは、室内からラップランドの自然が体験できます。キャビンでベッドに横たわって、森や湖、空の全景を楽しみましょう。Olleroは、サステナブル・トラベル・フィンランドの認証を受けています。また、松林の真ん中にユニークなキャビンのあるArctic TreeHouse Hotelも素晴らしい宿泊施設です。

フィンランドでは今でも昔ながらの素敵な木造駅舎がたくさんありますが、ヘルシンキからロヴァニエミに向かう途中にあるコッコラ駅にもその一つがあります。
クレジット: Juho Kuva
ロヴァニエミは、北欧の自然に囲まれたマウンテンバイクのトレイルを探している人にもおすすめのアクティブな休暇に最高の場所です。
クレジット : Visit Rovaniemi
夏のラップランドでなんとも特徴的なことの一つに沈まない太陽の光があります。6~7月に太陽が沈むことはほとんどありません。ロヴァニエミのArctic TreeHouse Hotelのようなガラスのキャビンは、真夜中の太陽が楽しめる最高の場所の一つです。
クレジット: Arctic Treehouse Hotel

2.フィンランドの国家的風景の中でサイクリング:北カレリア

北カレリアは、フィンランド人がリラックスして自然を楽しみたい時に向かう場所です。芸術家や写真家は、インスピレーションを求めてここにやってきました。

ヘルシンキから北カレリア中心の街ヨエンスーまでは、直通列車で約5時間です。のんびり座って、2階建てのインターシティ列車の滑らかな乗り心地を楽しむ最高の時間です。2階の席を予約して緑の森、麦畑、伝統的な木造の家、青い湖の風景で目を休ませましょう。お腹が空いたら、食堂車に行って、パスタや定番のミートボールを食べてみましょう。VR Matkalla モバイルアプリを使って席まで食事をオーダーすることもできます。

北カレリアに到着したら、ヨエンスーから車で1時間の場所にあるフィンランドでもっとも美しい国立公園の一つコリに向かいましょう。ここでは、湿地帯や丘をハイキングできるほか、カヌー、漕ぎ舟、乗馬、サイクリングなど様々なアクティビティができます。

ヨエンスーのたくさんの見どころの中には、様々なテーマの展示を通してカレリアの歴史に親しめ、子供のために造られたMukulakatu(ムクラカトゥ)のおとぎの街もある北カレリア博物館Hilma(ヒルマ)があります。続いてヨエンスー美術館Onni(オンニ) に行って、アルベルト・エデルフェルトの『Parisian』やマグナス・エンケルの『Narcissos』など、フィンランドの伝統的な絵画を楽しみましょう。

この地域でなんとも思い出に残る宿泊体験を探しているなら、Heinävesi(ヘイナヤルヴィ)のValamo(ヴァラモ)修道院に宿泊してみましょう。展示、ガイド付きツアーに加え、独特の静かな雰囲気を満喫することができます。修道院にはおいしい食事やここで製造されたワインや蒸留酒を出すレストランもあります。パンやペストリーのほとんどが修道院のパン職人が作ったものです。

北カレリアまで東に向かう際には、列車の2階の席を予約して、フィンランドの田舎の素晴らしい景色を楽しみましょう。
クレジット: VR, Pekka Keskinen
ヴァラモ修道院を訪れたり、そこに宿泊したりするのはユニークな体験です。修道院の歴史は12世紀までさかのぼります。
ピエリネン湖を見下ろすウッコ・コリの丘からの眺めはフィンランドの国家的風景だと言われています。
クレジット: Harri Tarvainen

3.世界のサウナ首都タンペレに立ち寄る

フィンランドで世界のサウナ首都タンペレに行くのは、ほぼ必須とも言えるでしょう。この街には世界最多の公共サウナがあります。フィンランド最古のサウナ、1906年からそこにあるRajaportin Sauna(ラヤポルティン・サウナ)もタンペレにあります。

ヘルシンキからタンペレまでは列車でわずか2時間です。早朝から真夜中まで毎日何本もの直通列車があります。この路線はフィンランド最古のものの一つです。ハメーンリンナからタンペレまでは1800年代にすでに蒸気機関車が走っていました。鉄道好きや歴史ファンなら、Hyvinkää(フヴィンカー)駅で降りてフィンランド鉄道博物館に行ってみましょう。

タンペレで、リラックスして過ごすサウナの時間と外出して楽しく遊ぶ夜のどちらも体験してみたいなら、一石二鳥のKuumaがおすすめです。Kuumaには、初心者向けの伝統的な薪ストーブ式サウナとサウナ体験を次のレベルに持って行きたい人向けのスモークサウナがあります。プールやピュハヤルヴィ湖の冷たい水に浸かる前に、サウナとバーを行き来することもできます。

街にはサウナの他にもたくさんの魅力があります。Berthaで世界クラスの食事やPyynikkiで有名なドーナツ(フィンランド語で『munkki』)を楽しんだり、Moro Sky Barから景色を眺めたり、Lillan Hotel & Kitchenで女王様のように眠ったりしましょう。北欧最大の屋内マーケット、タンペレマーケットホールにも忘れずに行ってみましょう。タンペレについてさらなるインスピレーションと情報は、 visittampere.fiでご覧ください。
 

クレジット: Laura Vanzo / Rajaportin sauna
タンペレは、最も有名な公共サウナの街であるだけでなく、街の建築に見受けることができる強い産業史でも有名です。

4.列車でフィンランド西岸の食の首都に行く:トゥルク

フィンランド最古の街トゥルクは、食通必須の旅先です。毎日何本もの直通列車があり、簡単にアクセスできます。

ヘルシンキ・トゥルク間の列車は、フィンランドの通勤・通学者が好む交通手段で、実際多くの人々が毎週のようにこの2都市を列車で往復しています。時々電話をかけるためでも、静かに本を読むためでも、VRの列車でよりプライバシーを確保したいなら、個室も予約できます。

トゥルク駅からわずか300mの場所には、1902年に完成したアールヌーボーの建物の中にあるブティックホテルPark Hotel Turkuがあります。街の探索に出かける前に、居心地のよい庭やテラスでコーヒーやワインを楽しみましょう。歴史ある建物、崖や川のあるトゥルクは、たくさんの魅力にあふれています。この街はフィンランドのレストランの中心地としても有名です。

Kaskis、Smör、昔の刑務所の建物内にある興味深いレストランKakolanruusuなど、北欧最高のレストランのいくつかがあります。トゥルクには、喉を潤したい人にも魅力的な場所がたくさんあります。おすすめをいくつか挙げるとすれば、Bistro Roster Turku、ワインバーTintå、マイクロブルワリーKakola Brewing、トレンディーなRica Barなどがあります。トゥルクについてさらなるインスピレーションと情報は、 visitturku.fiでご覧ください。

VRのほとんどの列車に個室があり、チケット購入と同時に予約できます。
クレジット: VR, Pekka Keskinen
ミシュラン星を獲得したレストランKaskisは、トゥルクで外せない場所です。
街の中心を流れるアウラ川は、トゥルクの景色になくてはならないものです。トゥルク最高のレストランやバーの多くが川岸にあります。

フィンランドでの列車の時刻表とチケット

フィンランドの列車は国有企業VRが運営しています。チケット、時刻表、子供連れの旅、個室、食堂車の情報などはvr.fiでご覧いただけます。VRはよりサステナブルな旅を提供することに尽力しており、サステナブル・トラベル・フィンランドの認証も受けています。VRの列車の旅はすべてカーボンニュートラルです。

Sustainable things to do

Here's a look at Sustainable Travel Finland labelled things to do and places to visit along the popular train routes.

Archipelago National Park Kayaking, Archipelago Sea, Finland
Turku

Self-Guided 3-10 Day Archipelago Sea Kayaking

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