ヘルシンキ地域で必見のミュージアム10

ヘルシンキのアモス・レックス美術館のロビー。

クレジット: Helsinki Partners, Yiping Feng and Ling Ouyang

ヘルシンキ地域で訪れたい美術館・博物館

フィンランドの豊かな芸術、デザイン、文化遺産を探してみませんか? ヘルシンキ中心部とその周辺には、最先端の現代アートスペースから建築の名作、自然を体感できるセンターまで、個性豊かなミュージアムが集まっています。

ここでは、フィンランドを新しい視点で感じられる必見の10館をご紹介します。いずれも市内からアクセスしやすい場所にあります。国内のおすすめ美術館リストは、記事 フィンランドで訪れるべき美術館」 をご覧ください

この記事は2025年11月に最終更新されました。

Ateneum(アテネウム)

フィンランドアートの歴史に親しみたいと思ったら、選択は簡単です。ヘルシンキの中心にあるアテネウムは、フィンランド最古で最大のアートコレクションを所蔵しています。歴史的に重要な建物は1888年以来フィンランドアートの本拠地であり続け、そのコレクションはフィンランド人共有の国家的財産のかなりの部分を占めています。1980年代まで、アテネウムには芸術学校があり、フィンランドの偉大な芸術家の多くがここで学びました。  Albert Edelfelt(アルベルト・エデルフェルト)、Akseli Gallen-Kallela(アクセリ・ガッレン=カッレラ)、Helene Schjerfbeck(ヘレン・シャルフベック)によるフィンランドアートの傑作を始めとしてたくさんの作品を見ることができます。コレクションには、みなさんもおそらく聞いたことのあるPaul Cézanne(ポール・セザンヌ)、Paul Gauguin(ポール・ゴーギャン)、Vincent van Gogh(フィンセント・ファン・ゴッホ)などの世界的に有名な芸術家の作品もあります。

クレジット: Ateneum

Kiasma(キアズマ)

キアズマはフィンランドにおいて最高の現代芸術が鑑賞できる場所であると同時に人々とアートの出会いの場所です。この美術館はヘルシンキの中心にあり、フィンランドの文化遺産の重要な部分を占めるコレクションを所蔵しています。  キアズマでは、展示、パフォーマンス、子供向けの色遊びから大人のアートワークショップまで、さらにはガイドツアーなど様々イベントを行っています。

建物は、アメリカの建築家Steven Holl (スティーヴン・ホール)が設計し、美術館は1998年にオープンしました。設計は、季節や1日のうちでも時間によって変わるフィンランドの自然の光からインスピレーションを受けています。光とアートから伝わってくる時代の思潮を観察し、Kiasma Café(キアズマ・カフェ)でさわやかなワインとおつまみを楽しみながら、感じたことを語り合いましょう。ミュージアムショップで素敵なものが見つかります。

クレジット: Harri Tarvainen

Amos Rex(アモス・レックス)

ヘルシンキの美術館にもっとも最近加わったのが2018年8月にオープンしたAmos Rexです。Amos Rexという名称はスウェーデン語を話すフィンランド人のビジネスマン、新聞発行者、芸術のパトロン、Amos Andersonにちなんで付けられたものです。Amos Rexは現在フィンランド最大のプライベートコレクションの1つで、人気のある展示を行っています。Amos Rexは、独特の建築で世界中から注目を浴びています。

美術館はヘルシンキの中心にあるLasipalatsi (ラシパラッチ、フィンランド語で『ガラスの宮殿』という意味)の中にありますが、なんと展示空間は地下にあります。Lasipalatsi (ラシパラッチ)広場の湾曲したドームは人々が集まる人気の場所で、自由に休憩したり遊んだり、刺激的な景色を背景にセルフィーを撮ったりすることができます。

クレジット: Tuomas Uusiheimo

Seurasaari (セウラサーリ)島と屋外博物館

日曜日の散歩に人気の場所は、『フィンランドの田舎のミニチュア』とも言われています。セウラサーリ屋外博物館には国内各地から運んできた87の独立した建物があり、18~20世紀のフィンランドの田舎の生活の様子を垣間見ることができます。ツアーガイドの興味をそそる話を聞いていると、スモークキャビン、畑、マナーハウスの歴史がよみがえるような気がしてきます。

ツアーが終わったら、魅力的な島のカフェで休憩して、歴史ある雰囲気にさらに浸りましょう。ミュージアムショップでおみやげを探すのも楽しいものです。

クレジット: Helsinki Marketing

建築・デザインミュージアム (Architecture and Design Museum)

フィンランドでは、デザインは暮らしの一部として深く根付いています。その魅力がもっとも凝縮された場所が、建築・デザインミュージアムです。ここでは、機能美と創造性が響き合い、シンプルで目的のある美しさが息づいています。

このミュージアムは、1956年設立のフィンランド建築博物館と、1873年創設のデザインミュージアムという、ふたつの国の宝をひとつにした施設です。アルヴァ・アールトの象徴的な作品から、現代の大胆なアイデアに至るまで、フィンランド建築とデザインの進化を体感できます。

場所は、ヘルシンキのデザイン・ディストリクトの中心部、コルケアヴオレン通り23番地。19世紀の美しい建物内にあり、名作プロダクトや建築模型、先進的な展示を通じて、フィンランドの空間美と日常に宿る美意識を感じることができます。

また、2030年には、新たな建築・デザイン合同ミュージアムが誕生予定。フィンランドの創造力に、次なる扉が開かれようとしています。

クレジット: Aku Pöllänen

HAM (ヘルシンキ市立美術館)

ヘルシンキ市立美術館、通称HAMは、「街に息づくアート」の拠点です。館があるのは、カンッピ地区に建つ1930年代の旧テニスパレス。かつてはスポーツアリーナだったこの建物は、現在ではモダニズム建築の象徴として親しまれています。HAMは、ヘルシンキ市のパブリックアート・コレクションを含む1万点以上の作品を所蔵・管理しています。

館内では、挑戦的な現代アートの展覧会とフィンランドの名作が並び、訪れる人を魅了します。見逃せないのは、ムーミンの生みの親として知られる作家・画家トーベ・ヤンソンが1940年代にレストランのために描いた、2点の壮麗なフレスコ画です。

HAMの精神は、ヘルシンキそのもの。開かれていて、好奇心にあふれ、日常に寄り添っています。ここではアートは壁に飾られるだけでなく、街の鼓動そのものとして存在しているのです。HAMの使命は、市民一人ひとりのものとしてアートを広く届け、都市空間に芸術を最大限に行き渡らせることにあります。

クレジット: Maija Toivanen, HAM

Heureka(エウレカ)

フィンランド科学センター(エウレカ)は好奇心を満たす最高の場所で、家族連れに人気の博物館です。Heurekaはヴァンター市にあり、ヘルシンキの中心から公共交通機関を使って簡単にアクセスできます。Heurekaでは、実際に体験しながら科学技術の知識を深めることができます。 

科学センターではテーマのある展示、プラネタリウム、教育プログラム、イベントなどを1年中提供しています。ヨーロッパで最大で最先端のプラネタリウムの一つでは、惑星、星、オーロラのような自然現象を視覚的ストーリーテリグを通じて楽しむことができます。Heurekaではネズミのバスケットボールや科学シアターなどのイベントも開催しているので、博物館で特別な思い出ができることもまれではありません。

Espoo Museum of Modern Art(エスポー現代美術館) - EMMA(エンマ)

フィンランド最大の美術館EMMA はエスポー市の象徴的なランドマークです。タピオラ地区の森の中にある建物自体が1,960年代のコンクリートブルータリズムの典型的な見本です。EMMAの広大なコレクションにはフィンランドと北欧のアーティストの作品があり、現代と近代の芸術とともに、デザイン、実験的な作品など多彩な展示を行っています。

同じ場所にFuturo(フトゥロ)ハウスとKAMU(カム) - エスポー市博物館があり、同じチケットで入場できます。EMMAは家族でも楽しめます。展示には子供と一緒に創作したり実験したりできるピットストップもあります。

The iconic Futuro house
クレジット: Ari Karttunen

フィンランドネーチャーセンターHaltia(ハルティア)

フィンランドネーチャーセンターHaltia(ハルティア)は、フィンランドにおいて最初で最大の公共の巨大木造建築です。Pitkäjärvi (ピトゥカヤルヴィ)湖畔の絵に描いたように美しい場所にあるHaltiaの建築は、それだけでも訪れる価値のある場所ですが、展示を通してフィンランドの国立公園、ハイキングトレイル、ヘルシンキ首都圏地域の自然の魅力を存分に楽しむことができます。

実際の自然に浸りたくなったら、そのままヌークシオ国立公園に行ってみましょう。Haltiaからは国立公園のメインゲートまで続くトレイルがあります。

クレジット: Mika Huisman

フィンランド国立博物館

国立博物館は改装中で、2027年に再開予定です。

フィンランドの歴史、民族文化、フィン・ウゴル系民族の文化に興味があるなら、ヘルシンキの中心にあるフィンランド国立博物館に行ってみましょう。民族的ロマン主義スタイルの建物の中にはフィンランド最古でもっとも包括的な文化史のコレクションがあります。およそ50万もの芸術品が石器時代から現代までフィンランドの歴史を語ります。常設展とガイドツアーに加え、国立博物館では特別なプログラムを提供することがあります。事前に情報を見ておきましょう。

おまけのヒント!博物館の入口ホールの天井にはフィンランドの民族叙事詩カレワラをテーマにしてアクセリ・ガッレン=カッレラ自身が描いたフレスコ画があります。入口ホールは無料で入場できます。

クレジット: Niko Laurila

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