Vaasa(ヴァーサ)とSeinäjoki(セイナヨキ)地域

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クレジット: Elina Manninen / Keksi

沿岸のヴァーサとセイナヨキ地域でできる最高の体験

フィンランド西岸にあるヴァーサとその周辺では一度の訪問で自然と現代的なシティライフの独特の組み合わせが体験できます。ヴァーサとKvarken(クヴァルケン)群島は地質学的な歴史を見るのに最高の場所です。近隣の街セイナヨキには建築とアート好きにはたまらないたくさんの見どころがあります。さあ、見てみましょう!

多くのフィンランドの都市と同様に、ヴァーサの中心街には伝統的な石畳みが敷かれた市場があります。夏にはここで新鮮な食材を買ったり、座って軽食を楽しんだりすることができます。
クレジット : Ann-Britt Pada
セイナヨキはアルヴァ・アアルトの建築で有名です。
クレジット: Visit Seinäjoki

ヴァーサの歴史的な街を散策する

ヴァーサの歴史は、スウェーデンのノーランド地域から海を渡って水夫たちが上陸した十四世紀初頭にさかのぼります。この頃のヴァーサは森に覆われた島でした。上陸の地はヴァーサの最初の都市であるオールド・ヴァーサとなりましたが、1852年に火災で消失しました。オールド・ヴァーサの廃墟は、現在のヴァーサから 7 km のところにあるRauniopuisto/ラウニオプイスト(廃墟)公園に残っており、この公園は散歩に最適です。夏の公園はピクニックにぴったりで、冬にはそり遊びをするためにヴァーサで最も人気のある丘となります。すぐ近くのAdelcrantzinkuja/アデルクランクツィンクイヤ通りの端には、1786年に建てられたコルスホルム教会があります。当初は裁判所として建てられたもので、ヴァーサ地域指折りの美しい建築です。

Credits: Christoffer Björklund

セイナヨキの現代建築を探る

ほぼ間違いなくもっとも有名で国際的によく知られているフィンランドの建築家アルヴァ・アアルトはAalto Centre(アアルト・センター)を含めセイナヨキ地域の多くの建物を設計しました。ユニークな建築物は6つの建物と市民広場から成っています。アアルト・センターで最も有名な建物は、おそらく平原の十字架教会(フィンランド語で『Lakeuden risti(ラケウデンリスティ)』で、デザイン・建築ファンなら必見の建築です。もっと最新の建築に興味があるなら、JKMM Architectsが設計し2012年に完成したセイナヨキ市民図書館Apila(アピラ)を見に行きましょう。

平原の十字架教会はアルヴァ・アアルトにより設計され、1958年~1860年に建築されました。

現地の食材を味わおう

ヴァーサ地域では、地元産の食品や新鮮な食材が豊富に手に入ります。手っ取り早いグルメの旅を楽しむなら、100年以上にわたって地元産の物が売られてきた、伝統あるゴシック様式の市場ホールに行ってみましょう。また、美味しい料理や地元の味は、市内や群島の海岸のそばにあるレストランやカフェでも楽しめます。ヴァーサから車で1時間の Närpiö/ナルピオという所にあるレストラン Linds kök もおすすめ。イチゴやトマトの植物、果樹、食用花が並ぶレストランは熱帯植物の温室の中にあります。

セイナヨキにはたくさんのレストランやバーがあります。さらなる情報はVisitseinajoki.fiでご覧ください。

 
クレジット : Elina Manninen / KEKSI
フィンランド語で「乾杯」は「キッピス」です。スウェーデン語の「スコール(skål)」も耳にするかもしれませんね。
クレジット: Elina Manninen / KEKSI

唯一無二の絶景を巡る旅

唯一無二の自然環境を誇るクヴァルケン群島には、氷河時代に端を発した陸の隆起現象を見ることができます。海から徐々に隆起してきた広大な低地と緑の畑が四方に伸び、穏やかな地平線と交わります。眺めが素晴らしい全長1000メートルのRaippaluoto/レプロット(ライパルオート)吊り橋の隣に位置する 世界遺産ゲートウェイ・ビジターセンター(World Heritage Gateway Visitor Centre)から出発するのが一番でしょう。ビジターセンターでは、ユネスコの世界遺産であるクヴァルケン群島の見どころ・情報を入手できます。ほとんどの観光スポットや村へは車や船で行くことができますし、群島を巡る手段としては、自転車、カヤック、ハイキング、世界遺産クルーズなどがあります。途中、海のそばには、絵のように美しい赤い木のレストランやカフェが並ぶのが見え、その多くが宿泊可能です。

クレジット: Elina Manninen / Keksi

クラフトウイスキーの蒸留所やクラフトビールの醸造所を見学

クレジット: Kimmo Makkonen

ウイスキー、ジンやライ麦を原料としたリキュールに興味はありますか?Kyrö Distillery/キュロ・ディスティラリーは、小規模ながらも評価が高く革新的な蒸留所として知られています。ヴァーサから40分の所にあり、元は酪農に使われていた建物を拠点としています。土曜日は見学が可能で、ガイドの説明と試飲が付いたツアーに参加することができます(予約必須)。希望があれば、6人以上のグループを対象とした食事も提供されます。 地元のクラフトビール醸造文化を知る絶好の機会となるのが、Kvarken Gastropub & Pizzeria/クヴァルケン・ガストロパブ&ピッツェリアです。ここでは、Raippaluoto/レプロット(ライパルオート)にある Kvarken Brewery/クヴァルケン・ブルワリーのビールとともに美味しい料理を提供しています。ビールのネーミングの多くは、群島の波乱に富んだ歴史にちなんでいます。「逮捕された密航者のゴールデンエール」という名が付いている Busted Smuggler Golden Ale 。ぜひ味わってみてください。

自分好みのアートを見つける

ヴァーサの市場広場から少し歩いたところに、Kuntsin Modernin Taiteen Museo/クンツィ近代芸術美術館がありま。ここはかつて海のそばにある税関の倉庫でした。この美術館のコレクションは、フィンランドでは屈指の重要な近代・現代美術コレクションです。古典芸術はPohjanmaan Museo/オストロボスニア(ポフヤンマー)美術館で、展覧会はVaasan Taidehalli/ヴァーサ市立アートギャラリーTikanojan Taidekoti/ティカノヤ美術館で見ることができます。他にも、ヴァーサ市には賑やかなストリートアートやグラフィティのシーンもあります。最近は、廃墟化した遊園地で野外展示会が開催されています。

セイナヨキでアートを見たいなら? Seinäjoki Art Hall(セイナヨキ・アート・ホール)です。最近再オープンした最新の展示ホールでは地元と北欧の職業アーティストによる現代アートを展示しています。展示のテーマはしばしば田舎生活に関する時節柄興味深い国内外の話題や田舎に関連したものです。

ヴァーサのOstrobothnian(オストロボスニア)ミュージアムでは伝統的な芸術を展示しています。
クレジット : Rob Smith
Seinäjoki Art Hall(セイナヨキ・アート・ホール)には、かつてはフィンランド国防軍の倉庫だったKalevan Navetta(カレヴァン・ナヴェッタ)の2つの展示スペースがあります。
クレジット: Seinäjoki Art Hall, Mika Rinta-Porkkunen

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